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為替相場を動かす者と動く要因

為替相場を動かす者

為替相場は土日を除き、常に上下移動を繰り返しながら変動しています。

為替相場を目に見えるレベルで大きく動かすためにはちょっとやそっとのレベルの取引では駄目で莫大な資金が必要となります。

莫大な資金のある投資家は大口と呼ばれます。

大口は他の投資家の損失を巻き込んで意図する方向に為替相場を動かして利益を得ることを目的としていて、虎視眈々と罠を張るタイミングを見計らっています

このように言うと何だか大口が悪者のように見えてしまいますが、FXというものは投資家同士で資金を奪い合うゼロサムゲームであり、より多くの資金を持つ者が正義の世界です。

私たちのような微小な資金しかない個人投資家は、その莫大な資金力で攻めてくる大口に対して逆らう動きをしてしまうと、一気に飲まれてひとたまりもありません。

よって、大口がどこを目標に為替相場を動かしているのか予測し、いかにしてコバンザメのように大口について行くかが重要になります。

為替相場が動く要因

定期的に各国の中央銀行から政策金利というものが発表されます。

政策金利は経済の根幹を成す大変重要なもので、これを調整することで経済をコントロールしています。

政策金利が変化すると貨幣の価値も変化するので、為替相場に大きな影響を及ぼすことになります。

景気が過熱して過度のインフレ状態になった場合には政策金利を上げる(金融引締)ことで、景気を落ち着かせます。

政策金利を上げると、金融機関が中央銀行に預けているお金の利息も上がります。

すると金融機関は会社や私たち個人への融資を渋ります。

融資を受けられても高い利息を払うことになり融資を受け辛くなります。

その結果として金回りが低下し、景気が落ち着いてきます。

この時、貨幣価値は上がる、つまり外貨に対する為替相場は上がることになります。

逆に、景気が低迷して過度のデフレ状態になった場合には政策金利を下げる(金融緩和)ことで、景気を回復させます。

仕組みは先程と逆で金回りが向上して貨幣価値が下がる、つまり外貨に対する為替相場は下がることになります。

世界最大の経済大国である米国のドルを基軸に世界経済は回っているため、米国の政策金利の動向により世界経済が大きく影響を受けます。

よって、世界中の大口は米国の政策金利の動向を常に注視していて、政策金利が動きそうだという確度が高まってくると我先にと為替相場を動かしてきます。

中央銀行は各機関から定期的に発表される経済状態などを表す様々な指標(ファンダメンタルズ)を判断材料として政策金利を決定しています。

その中でも雇用者数消費者物価に関する指標は判断材料として最重要視されているため、為替相場に大きな影響を与えます。

その他、特定地域の緊張の高まり(地政学的なリスク)も為替相場に影響を与えることがあります。

もし最終的に戦争に発展してしまうような状況になってしまうと注意が必要です。

以上、政策金利の動向に関して常にアンテナを張っておくことがとてもとても重要で、FXで取引していく上で政策金利の動向を把握するのは必須事項になります。

情報収集が面倒臭くてこれを無視して適当に取引することは本当に自殺行為に等しいので、絶対に疎かにしないようにしてください。

この記事を書いた人

FXを始めて二年目のおっさんトレーダーです。なんとか月に100pips前後は取れるようになりましたが、200pipsを目指して日々奮闘中です。

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