チャート分析はラインを引くことから始まる
チャート分析にはメジャーなものからマイナーなものまで様々な手法がありますが、
その中でもチャートにラインを引いて相場の方向性を把握することが基本中の基本で全ての始まりとなります。
このチャートに引かれるラインはトレンドラインと呼ばれます。
ローソク足の上髭(高値)同士と下髭(安値)同士にラインを引くだけなので、誰でも簡単に相場の状況を把握できます。
とは言っても最初の内は実際のチャートを目の前にするとどこにラインを引いたらいいか迷うかと思いますが、
少しでもこのラインが意識されているんじゃないかと思ったら何本でも迷わず引きまくってください。
すぐに感覚がつかめるようになってきますので、チャートがラインだらけになっても全然大丈夫です。
私は今でも相場の方向性がわかり辛いときはラインを引きまくっています。
そうすることでただ見て考えるだけでは見えなかった意外な方向性が見えるようになることがよくあります。
レジスタンスとサポート
高値同士に引かれた線は上値抵抗線(レジスタンスライン)、安値同士に引かれた線は下値支持線(サポートライン)と呼ばれます。
当然ずっと上下のライン内でチャートが動くわけはなく、いつかは必ず何れかのラインを抜けることになりますが、
何とこのときレジスタンスはサポートに、サポートはレジスタンスに性質が逆転してしまいます。
これをレジサポ転換と呼びます。
今まで敵だった者が味方に、逆に味方だった者が敵に寝返ってしまうような感じですね。
ラインを皮切りとした損切や新たな注文等の様々なトレーダーの思惑によってこのような現象が発生するようです。
上昇トレンドでレジスタンスを上に抜けた場合はさらに勢いが付いて上昇、サポートを下に抜けた場合は下降トレンドに転換する可能性が高くなります。
逆に下降トレンドでレジスタンスを上に抜けた場合は上昇トレンドに転換、サポートを下に抜けた場合はさらに勢いが付いて下降する可能性が高くなります。
チャートパターン
トレンドラインを引いて現れてくるチャートパターンは様々なものがあります。
その中でこれまでの私の経験でも上昇三角保ち合いと下降三角保ち合いはわかりやすく、水平ラインを抜けることができれば溜まったエネルギーを一気に解放するかのように急激に動くことが多いです。
ラインは上位足から引いて行く
チャート分析は上位足から行っていくものなので、週足→日足→4時間足・・・と順番にトレンドラインを引いていくようにしましょう。
長期の時間足になるほどラインが強く意識される傾向にありますが、週足や日足は更新頻度が少なすぎるが故に自分の引いたラインの判断に時間が掛かってしまいます。
4時間足はさすが更新頻度がちょうど良く最注視される時間足なだけなこともあって自分の引いたラインが面白いように意識されると実感できるのではないかと思います。
4時間足よりも小さい時間足はラインを引いて全く機能しないというわけではありませんが、逆に更新頻度が多いが故にノイズも拾いやすく短時間で使い物にならなくなってしまうというのが私の個人的な印象です。
大衆が意識するから分析が効く
ラインが意識されるのはなんだか複雑な仕組みでも働いてるのかと考えてしまいますが、単純に大衆がラインを意識していることが理由です。
これは他のどんな分析方法でも同様のことが言えますが、大衆が意識するものでなくてはうまく機能しません。
分析方法にはマイナーで複雑そうなものがあり、プロトレーダーはそれらをゴリゴリに駆使して稼いでいるのかと当初の私は考えていましたが、実際はそのようなことはないようです。
分析方法は下手に難しく考えずに一般的によく使われているものを採用することで十分です。