ロングとショートを問わずポジションを決済せずに次の日に持ち越すと、スワップポイント(金利差調整分)というものが付与されます。
これは二国間の通貨での金利の差を調整する目的で付与されるものです。
高金利通貨を買って低金利通貨を売る場合には、利益となるプラスのスワップポイントが付与されます。
逆に高金利通貨を売って低金利通貨を買う場合には、損失となるマイナスのスワップポイントが付与されてしまいます。
例えば米ドル/円の通貨ペアで考えると金利は米国の方が日本よりも高いので、
ロング(米ドルを買って日本円を売る)の場合はプラスのスワップポイントが付与されます。
逆にショート(米ドルを売って日本円を買う)の場合はマイナスのスワップポイントが付与されてしまいます。
ロングはプラスのスワップポイント、ショートはマイナスのスワップポイントが付与されるというイメージがありますが、通貨ペアと金利の関係によってはそうなるとは限りません。
スワップポイントが付与されるタイミングは上述で「次の日に持ち越す」と言う表現をしましたが、正確にはニューヨーク市場がクローズとなる日本時間で午前7時(夏時間は午前6時)になります。
土日祝日分もスワップポイントは付与されますが、水曜日のクローズタイミングでまとめて付与されます。
通常は1倍ですが、水曜日のクローズタイミングでは状況により3倍だったり4倍だったりします。
FX業者によってスワップポイントに違いがあり、必ずしも金利の差と一致しているわけではありません。
・・・と多くのWEBサイトで以上と同じような説明がされていますので、「スワップポイントってそんなもんなんだ」と素直に受け入れた方は以降の説明は無視していただいても全く問題ありません。
私は「金利差がどうのこうの言ってるけどスワップポイントって結局何なの?」「スワップポイントはどこから貰えてどこに払っているの?」と、どうしても気になってしまい突っ込んで調べてみましたが・・・
実はこれをきちんと理解するには色々内容が複雑で、私は十分に把握しきれませんでした。
初心者がいきなり理解するには一筋縄ではいかないため、基本どこのWEBサイトでも深くは説明していないのかなと判断しました。
よって、細かい内容を省いて大雑把になりますが、スワップポイントは為替市場より受け取って、為替市場に払っています。
高金利通貨を買って低金利通貨を売るというのは、高金利通貨を為替市場に預金し、為替市場から低金利通貨を借金している状態になります。
この状態で持ち越すと、高金利通貨の預金による利息を得ると同時に低金利通貨の借金による利息を払うことになります。
この時の両者の利息の合算がプラスのスワップポイントになります。
逆に高金利通貨を売って低金利通貨を買うというのは、為替市場から高金利通貨を借金し、低金利通貨を為替市場に預金している状態になります。
この状態で持ち越すと、高金利通貨の借金による利息を払うと同時に低金利通貨の預金による利息を得ることになります。
この時の両者の利息の合算がマイナスのスワップポイントになります。
改めて、実際のトレードではこの内容を知らなくても全く問題ありません。
スワップポイントというものがあり、ポジションを持ったまま持ち越すと金利差に応じて利益あるいは損失が発生することをだけ知っていれば十分です。