万能の4時間足
為替チャートでよく使用される時間足は1分足、5分足、15分足、1時間足、4時間足、日足、週足ですが、その中でも4時間足は別格で、例えるならアイドルグループのセンターを張るような存在です。
多くのトレーダーに人気があり、為替相場を動かす大口も当然注視しています。
4時間足は一日で6本のローソク足のみの更新ですが、日足以上はさらに更新頻度が少なすぎて直近の傾向を把握するには不向き、一方で1時間足以下は細かい値動きを把握できる反面ノイズを気にしないといけないということがあり、ちょうど中間的な位置づけで安定していて大変使い勝手が良いのです。
スイングトレードではトレードタイミングを把握、デイトレードでは数日分の傾向を把握するのに使います。
スキャルピングはそこまで長い時間足を見ても意味はないのでトレーダーに寄りけりです。
トレーダーの多くが4時間足を意識しているということは、4時間足のチャート分析が機能しやすいということであり、4時間足を制するものがFXを制すると言っても過言ではありません。
先述の通り機関投資家が注視しているので、この4時間足を使えば、大口が為替相場をどの方向・どの値まで動かそうとしているのかある程度予想することができます。
FXを始めて半年程経った頃に上位足から下位足に切り換えて15分足ベースでトレードしていた時期がありましたが、手法を試行錯誤しても中々うまくいかずに最終的には現状の4時間足ベースに着地しました。
4時間足をベースとした独自手法を開発しているトレーダーは数多くいます。
スイングトレードから始めることをお勧めしている初心者にはトレードタイミングの把握に4時間足が必要になりますので、しっかりと4時間足でチャート分析のスキルを身に付けていただきたいです。
4時間足の更新タイミング
ここでお話する内容は初心者には少々マニアックなものになります。
ですが、私が初心者だった頃に知っておくべきだったなあと後々に後悔した重要な内容ですので、本記事にてお話することにしました。
各FX業者で独自のチャートツールが提供されますが、実はFX業者によってツールに表示されるチャートに違いがあります。
FX業者のチャートは国内外の取引銀行から提供される為替相場を元にしています。
その提供元の国の時差が要因となり、主要時間足の中で4時間足と日足の更新タイミングに差異が生じることでチャートに違いが出てしまうのです。
これを知ってしまうと重要な4時間足が他のトレーダーと見ているチャートと違うのは心配になりますよね。
では何に合わせるべきかと言うと、世界最大の金融市場であるニューヨーク(NY)市場がクローズされる現地NY時間午後5時です。
日本とNYとの時差は冬時間(標準時間)では14時間、夏時間(サマータイム)では1時間前倒しで13時間になります。
冬時間は日本時間から半日と2時間前、夏時間は半日と1時間前と覚えておくとわかりやすいかと思います。
よって、現地NY時間午後5時は日本時間では冬時間:午前7時、夏時間:午前6時になります。
これを踏まえると、NY市場クローズに合わせた4時間足の日本時間での更新タイミングは下表になります。
冬時間 | 3:00 | 7:00 | 11:00 | 15:00 | 19:00 | 23:00 |
夏時間 | 2:00 | 6:00 | 10:00 | 14:00 | 18:00 | 22:00 |
中には更新タイミングを大した問題にしていないトレーダーもいますが、市場参加者が大多数のNY市場クローズに合わせた方が無難です。
私のメイン口座のGMOクリック証券ではプラチナチャートという多機能なチャートツールを使うことができます。
このプラチナチャートは良ツールではあるものの、残念ながら更新タイミングがNY市場クローズに合っていません。
更新タイミングの違いを知ってからは別のチャートツールと併用するようにしています。
まずはお使いのチャートツールの更新タイミングがNY市場クローズに合っているかどうか確認してみてください。
チャートツールについては次の記事で取り上げています。