担保を伴う取引で買いはロング、売りはショート
FXでは買うことをロング、売ることをショートと言います。
金融関係に疎かった当初の私は金融商品の取引全般でこの言葉が使われるのかなと勘違いしていましたが、
実は担保を伴う取引でのみ使われる言葉になります。
例えば単純に株を売り買いすることは担保を伴う取引ではありません。
FXは外国為替証拠金取引つまり証拠金を担保にした取引になります。
ロングは遅く、ショートは早い
ロングとショートの名称は、ロングは相場の上昇変動が遅く(かかる時間が長い)、逆にショートは相場の下落変動が早い(かかる時間が短い)傾向にあることが由来と言われています。
市場では相場が上昇することを期待して買い(ロング)が段々と時間を掛けて積み上がっていきます。
この時、万が一の相場の売り(ショート)に備えて損切も設定するわけですが、実際に下落が始まると先の損切を巻き込んでどんどんショートが加速していき短時間で一気に急落します。
通貨ペアの左側をメインにロングとショート
FXではA通貨/B通貨の通貨ペアの左側のA通貨をメインに買うのか売るのかを考えて、A通貨を買ってB通貨を売る場合をロング、A通貨を売ってB通貨を買う場合をショートと言います。
例えば米ドル/円(USD/JPY)の場合、ロングは米ドルを買って円を売る、ショートは米ドルを売って円を買うとなります。
エントリーとポジション
ロングとショートをすることをエントリー、ロングとショートをしている状態をポジション(建玉)と言います。
含み益のポジションを決済することを利益確定(利確)、逆に含み損のポジションを決済することを損切(ロスカット)と言います。
ポジション自体に有効期限はありませんが、ポジションの含み損が一定値を超えるとFX業者にて強制的に決済する強制ロスカットが発動してしまいます。