スプレッド
右はGMOクリック証券の取引ページで表示される通貨ペアの中でUSD/JPYを抜粋したものになります。
どのFX業者の取引ページを見ても「一つの通貨ペアで何で二つの値があるの?」と疑問に思いますよね。
これは元々の外国為替取引で売り値のBID相場、買い値のASK相場という2WAYプライスの方法で相場が提示されるためです。
これらBID相場とASK相場の差をスプレッド(SP)と言い、上から二段目の中央に0.2と表示されている箇所がこれに該当します。
FXでは毎回のトレードでスプレッド分の金額をFX業者に支払うことになります。
スプレッドは為替相場が急激に動いたり、市場参加者が極端に少なかったりする等の様々な要因で通常時より拡大することがあります。
尚、スプレッドの下限値は各通貨ペアで異なる値に固定されていて(通常時は下限値)、この下限値をさらに下回ることは為替相場がいかなる状況になっても絶対ありません。
では「2つの相場を同時に見ないといけないの?」と心配になりますよね。
確かにスプレッドの大きい通貨ペアの場合はその必要性がありますが、基本は無視していいほど小さい(米ドル/円は0.2pips程度)ので、ASK相場とBID相場の何れか一方で大丈夫です。
スプレッドはFX業者の収益源
FX業者は宣伝文句として取引手数料が無料であることを謳っています。
「さっき毎回のトレードでスプレッド分をFX業者に支払うと言ったけど、これが手数料になるんじゃないの?」と当然疑問に思いますよね?
ですが、スプレット自体はあくまで通貨に対する売買値の差額であり、取引そのものに対する手数料とは違うため、取引手数料が無料だと謳っていることに間違いはありません。
よって、取引手数料は無料ですが、スプレッドが実質手数料のようなものとしてFX業者の収益源となっています。
これに納得いかない人もいるかと思いますが、FX業者があるおかげで私たちがFXで稼ぐことができていて、FX業者も慈善事業で運営しているわけではないので、どうしても会社存続のためには収益が必要となります。
ただし、FX業者によってはちょっとしたことでスプレッドが広がって不安定なところもありますので、この点もFX業者選びには注意したいところです。
私が使っているGMOクリック証券では通常時はスプレッドが安定しているため、その心配はありません。
スキャルピングではスプレッド要注意
以前のトレードスタイルの記事でもお話ししましたが、特にスキャルピングはスプレッドを気にしないといけません。
スキャルピングは数秒単位で大量のトレードを繰り返すため、スプレッド分で払う金額が馬鹿になりません。
よって、スプレッドが大きい通貨ペアや安定しないFX業者ではスキャルピングは向きません。